太田 尚美
太田 尚美(おおた なおみ)
自然工房・太田
-山都町-
20歳頃からかずら工芸に独学で取り組んできた太田尚美さん。「最初は趣味でセーターを編むような感覚」だったそうですが、次第に友人や知人から制作を依頼されるようになり、40歳を過ぎてからプロとして歩み始めました。
「でも、今も趣味の延長という感覚です。家事の合間にかずらを編んでいます。」
太田さんが作る自由でユニークな作品は、この“趣味の延長”という感覚が大切なのかもしれません。
熊本日日新聞社と熊本県伝統工芸館が主催する「くらしの工芸展」では、2001年の初出品から2006年まで連続で入賞・入選し、2007年には初のグランプリ賞を受賞。このときの受賞作は、それまでの作品とは違い一見すると地味ですが、満足度は高かったそう。「お客さんからの要望の一つひとつが形になりました。人にも、素材を提供してくれた自然にも、感謝の気持ちでいっぱいです。」
その後も太田さんの快進撃は続き、2011年にも同展でグランプリ賞を受賞。今では超が着く売れっ子作家となった太田さんですが、お話してみると、いつものんびりしていて自然体。
素材を生み出す自然に感謝しつつ、使う人の目線に立って、今日もこつこつと自然体でかずらを編んでいます。