黒川 秀徳

【石工】
黒川 秀徳(くろかわ ひでのり)
工房 くろ川
-天草市下浦町-

 

黒川 秀徳

世界遺産登録された天草市のア津集落や宇城市の三角西港、県文化財に指定されている天草市本渡町の祗園橋や楠浦町の眼鏡橋。県外では長崎県の軍艦島、大浦天主堂やグラバー邸。これら県内外の文化遺産となる建造物の敷石や基礎石などに使われる天草の下浦地域で採れた下浦石。
産地の下浦では、江戸時代には高度な技術を持った石工が多く育まれました。下浦の石工たちは地元はもとより県外でも活躍しました。中でも長崎のオランダ坂の石畳は偉業の一つとして語り継がれています。
工房 くろ川(黒川保石材店)を営む黒川秀徳さんは、現代にその技術を受け継ぐ石工のひとりです。
黒川さんは石の魅力に惹かれ石工の道に入りました。石の三大産地といわれる愛知県岡崎市で修行し、ほとんど手作業でさまざまな石製品を制作しています。
硬くて冷たい石の印象を、柔らかくて温かく感じられるような物づくりを目指して制作に励んでいます。