小田 陽介

小田 陽介(おだ ようすけ)
くろひじガラス工房 ゆうるり
-球磨郡多良木町-

 

日本三急流といわれる球磨川の近くでガラス工房を営む小田陽介さんは、大学では経済学部に進みコンピューター会社に勤めたという変わった経歴を持っています。大阪でデザイン・サンドブラスト技法によるガラス彫刻を学んだ後、熊本に帰郷。その後パート・ド・ヴェールガラス作家で日本工芸会正会員でもある岩ア五郎氏に師事し、焼成ガラスの技術を学びます。さらにステンドグラス作成技法を学び、小田さんは、サンドブラスト・焼成ガラス・粒砕ガラス・ステンドグラス、そしてこれらの技法をミックスしたオリジナル技法を確立しました。
小田さんの作品のほとんどは、不要となった窓ガラスや洋酒などの色ガラスで、工房には、廃材となった窓ガラスやビンなどがたくさん集められています。
窓ガラスは砕いて粉にして新たな形へ。
色ガラスは組み合わせてステンドグラスに。
「私の作品で使うガラスは大量に出る資源ごみの中のほんの少しの量です。リサイクルといえるほどのものではないと思いますよ。」
材料のひとつひとつを大切にし、限られた資源を守りたいというメッセージが作品に込められています。