熊本の風景と工芸〜前を向く力に〜(2021.6/15-8/29)
8月22日(日)長野良市氏講演会「写真家の仕事と写真の役割」の延期について
新型コロナウイルスの急激な感染拡大を鑑み、標記の講演会の開催を延期することといたしました。楽しみにしておられた皆様には、大変申し訳ございませんが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、開催日程が決まりましたら、当館ホームページにてご案内いたします。
開催趣旨
5年前の熊本地震、昨年の7月豪雨、そしてコロナ禍と熊本県は大きな災害に見舞われ、私たちは生活や周囲の環境の変化に向き合うこととなりました。当たり前だった光景や日常がなくなって初めてそれらの存在を意識し、限りない感謝と愛着を感じました。
南阿蘇村在住の写真家、長野良市氏は37年のキャリアのなか、九州や故郷阿蘇の大自然をテーマにシャッターを押し続けてきました。自然を深く観察しながら歩いては立ち止まり、ときには夜明けから深夜まで息をひそめてその瞬間を待ち続け、四季折々の風景をカメラに収めてきました。それらの写真は、自然への敬意と温かな眼差しに溢れています。また、熊本地震、7月豪雨以降は、熊本で生まれ育った写真家の使命として、直後から被災地に入り、その姿を記録し伝え続けています。
伝統工芸品は、多くがその土地の風土と歴史の中で生まれ育ち、地域社会のなかで連綿と伝えられてきました。それゆえ、それらはしばしば道具としての役割を越えた精神的メッセージを私たちに与えます。古くから変わらないことへの安心感、代々そこにある工房の佇まい、誰もが等しく思い起こす地域の風景。伝統工芸品には、それぞれに他のものと取って替われない背景があります。
今回12年ぶりに〈熊本が好きになるシリーズ〉として、長野氏が撮影した熊本の風景写真とそれらの風景を背景として生まれた工芸品を展示することといたしました。いま一度、熊本の自然の豊かさと伝統工芸の魅力を感じていただき、皆様の前を向く力としていただけたらと思います。
会期
令和3年8月29日(日)まで
主催
一般財団法人熊本県伝統工芸館
後 援
熊本県 熊本日日新聞社 NHK熊本放送局 熊本放送 テレビ熊本
熊本県民テレビ 熊本朝日放送 エフエム熊本 FM791
会場
熊本県伝統工芸館 2階企画・常設展示室
休館日
月曜日(祝日または休日の場合、翌日が休館日になります)
開館時間
午前9時30分〜午後5時30分