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【陶磁器】
坂下窯
佐藤 晃-玉名郡南関町-
1968年福岡県大牟田市生まれ。陶芸教室のスタッフを経たのち、独学で焼物技術を習得。1996年に南関町下坂下で開窯。1999年に現在の玉名郡南関町上坂下へ移転。料理を引き立てる生活の器を中心に作陶、陶芸家で結成するグループ「陶人類」によるグループ展などを開催

佐藤 明子-玉名郡南関町-
1967年福岡県大牟田市生まれ。結婚をきっかけにスタッフとしてスタート。夫・晃氏と共同制作による“お地蔵さん”シリーズや動物などのかわいらしい置物を得意とする。

 「ついつい趣味が長続きしてしまって」とにこやかな表情を見せてくれた、「坂下窯」の佐藤晃さん。ある陶芸教室でスタッフとして働いた経験はあるものの、「材料の準備など雑用的なもの(笑)」。材料を扱う業者と顔なじみになって焼物の知識を得たことをきっかけに、ほぼ独学で窯を開くまでに。

 結婚を機にスタッフの一員となった妻・明子さんの実家に自分たちで窯を造り、数年後に現在の場所へ。一見、民家として見過ごしそうな場所にあるが、ギャラリーの扉を開くとご夫婦それぞれの作品がにぎやかに出迎えてくれる。

 「自分が使いたいものを作っているだけ」と話す晃さんは、奥様も認めるほどの料理上手。料理を盛りつけたときに映える色合いや、使い勝手を考えたデザインなど、実際に使う人のことを実によく考えてある。常に新しい食器づくりに取り組んでいるため、「1年前に買った皿と同じものを欲しいと言われても、ないんですよ」と笑う。

 一方、明子さんが作っているのは、愛らしい動物やお地蔵さんの置物。なかでもお地蔵さんシリーズは土台を晃さん、表情を明子さんが分業して作っても、手が回らないほどの人気だという。手のひらサイズでそれぞれを見比べると、1体ごとに表情も体つきも微妙に違う。

「お子さんを亡くされた方への贈り物にと選んでいただいたり。見ていて笑顔になる、癒されると言っていただけるのが嬉しいですね。」

イキイキとした表情を出すため、釉薬をかけずに磁器の焼締めで土味をそのまま生かしている。息もぴったりで手際良くお地蔵さんを完成させていく佐藤さんご夫婦。出来上がったお地蔵さんのように、終始にこやかな笑顔が印象的だ。

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表情を見せたい置物には天草陶石を、土味を出したい食器にはいろんな土を調合して使う

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お地蔵さんシリーズを作る道具。目や口は彫刻刀の丸みを使って、胴体には花印や筆で加飾

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使い勝手のよさを考えたカレー皿や珍味入れにも使える人気のスプーンは晃さんの作。明子さんが手がけるお地蔵さんや動物シリーズは、見ているだけで笑顔に
【※作家さん所有の作品です】

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【※作家さん所有の作品です】