main_4485.JPG【玩具】
熊本い草てまりの会
山村 玲子-上益城郡-
通常の木綿糸を使った手まりの会から始まり、イ草を原料としてい草てまりを作り始めたのが1998年から。
現在、月2回の活動で会員は15人。
くらしの工芸展に複数回入選。


 一針ごとに気持ちを込めて。イ草や草木染めの木綿糸で模様が縫い込まれたてまりたち。カラフルな色彩を引き締めるように入った涼しげなグリーンの編み目は、なんとイ草そのもので出来ている。芯にもイ草が入っているため、フワリと癒しの香りが漂う。全国的にも珍しい“い草てまり”を作っている熊本い草てまりの会では、毎月第1・3水曜に会員が集まっては制作に取り組んでいる。

「編んでおいたイ草を貼り付けているんでしょう?と聞かれますが、一針一針縫い付けているんですよ」と、代表の山村玲子さん。

 もともとは草木染めの木綿糸を使った手まりを作る趣味の会だったというが、「自然素材を使った原料で作れないものかと探していたとき、“熊本特産のイ草を使ってみては?”と思った。」

イ草は香りが良くリラックスでき、抗菌性や通気性もあって手まりにはもってこいの素材。

 「最初は、イ草の生産地が八代ということだけを頼りに皆で現地へ出向き、イ草の専門業者を訪ねては勉強の連続。イ草農家の方からイ草を分けてもらい、材料として使えるかという状態から試行錯誤を重ねました。」

色々と試した結果、イ草を粒状にカットして手まりの芯にすることができた。さらに、「せっかくならば外側にイ草を巻いてみよう。」と試みたものの、通常の糸とは違って、イ草そのものを針で縫い付けていくのは至難の業だったという。

 現在は、イ草の刺し方のバリエーションも増え、会員ごとに新しい刺し方をお披露目しては、さらにデザインが増えている。工程としては、カットしたイ草を和紙でくるんで地巻き糸を巻き、芯となる土台作りから。これに模様の道標となる均等割りを糸でしるし、選別して太さをそろえたイ草を、針に通して縫い付けていく。

「力加減が難しくて。引っ張りすぎると切れてしまうし、緩すぎてもいけない。狭いスペースの中で均等に感覚を取り、うまく調節しながら刺していきます。」

イ草を縫い付けた端部分は、木綿糸の帯で目隠しする。

 現在はストラップや観賞用など大小さまざまな手まりを作るほか、正月用として、イ草手まりを飾ったイ草しめ飾りも毎年好評だ。

 「イ草と聞くと畳のように平面的なイメージですが、会員の皆さんと力をあわせて、立体的なてまりとして表現出来たことは嬉しいですね。」

 い草てまりを習ってみたいという人には、てまり歴30年以上のベテランをはじめとする会員の皆さんが一から丁寧に指導してくれる。お茶を飲みながら、会話に花を咲かせて和気あいあい。会員同士の交流の輪が、新しい創作意欲へと繋がっていた。


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紅花や藍染めなど、綿糸を草木染めなどで染めるところから行っている

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イ草を和紙でくるんで地巻き糸で覆い、芯となる土台に。縫い針には、特殊なものを使う

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区割りにあわせてイ草を刺していく。

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模様のパターンは数えきれないほど。模様が同じでも、配色次第でイメージが変わり、アレンジを加えればどれだけでも変化が生まれる
【※作家さん所有の作品です】

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