熊本の工芸品

山鹿灯籠(やまがとうろう)

製作.gif: 江戸以前 原材料.gif:楮手漉和紙、金銀箔紙又は色紙

 山鹿灯籠は、和紙と糊(のり)だけで作る精巧な芸術品です。 そのいずれもが、立体的構造作品で、和紙のみを使用して製作されたものとは、判断もつかないほどの重圧感・重量感を備えています。しかもその部品の中身がすべて空洞で作られていることなど想像もつかない技法で作られ、その繊細優雅さは、まさに紙工芸の極致とまでいわれています。 大きさは、20分の1か30分の1で作られていますが、作品を低めに置いて見るので、実在感を出すために、たては2割から3割大きめに作られています。

 第12代景行天皇(けいこうてんのう)筑紫路巡幸のとき、当時今の菊池川一帯は、「茂賀の浦湖(もがのうろこ)」に連なり一面の霧が進路をはばんだので、山鹿の里人は、炬火(たいまつ)をかかげて無事天皇の御一行を迎えたという故事にならいました。その後、これを記念して、たいまつを行在所跡(現在の大宮神社)に献ずる火祭りの行事が行われていましたが、今より約600年前の応永年間、紙細工をの金灯籠を模したものが造られ、景行帝を祀る大宮神社に奉納されるならわしとなったのが、今に見る山鹿灯籠であると伝えられています。



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「山鹿灯籠」

徳永 正弘

宮地手漉和紙

山鹿灯籠

来民うちわ