熊本の工芸品

肥後象がん製造工程

001.jpg

原材料.gif:鉄生地、金・青金・銀の線・板


1.生地を磨く
地鉄の表面に少量の水をのせ、サンドペーパーを用いて研磨する。地鉄の表面の錆や汚れを完全に除去する。

0919-26.jpg2.下絵書き
磨き終わると象がんを施す部分の下絵を描く。あらかじめ和紙に描いた図案を地鉄の上に直接毛筆で写す。


zogan03.jpg3.布目切り
象がんを施す部分をタガネで布目状に切る。(縦・横・斜め2方向の四回布目切り)


zogan04.jpg4.打込み
金・銀・銅等の板や線を、下絵を追いながら、鹿の角で打ち込む。


zogan05.jpg5.叩き
金銀の表面を金槌で叩きしめる。


zogan06.jpg6.布目消し
打ち込みが終わるとキサキを使って布目を切った部分を磨き、布目を消す。布目切り、打ち込み、布目消しという作業を繰返す。


7.毛彫り
朴炭で金・銀の表面を軽く砥ぎ、更にヘラで入念に磨きあげたうえ、細い線で模様を彫り込む(毛彫)。

0920-01.jpg8.錆(さび)出し
象がんを施したら特殊な液につけて錆(さび)出しを行う。火にかけて焼き、液につけ全体にむらの出ないよう布で液を塗るという作業を繰返す。錆出し液は秘伝中の秘伝といわれる。


9.錆(さび)止め
錆(さび)出しが終わると錆止めを行う。茶がらの液の中に入れ、それを煮る。肥後象がんの特色は鉄錆(てつさび)を意識的に出し、それによって鉄と空気を遮断し、錆止めの効果を出す点にある。

0920-18.jpg0920-32.jpg10.焼き付け
油を塗って3回程度焼き付ける。


0920-36.jpg11.仕上
刷毛でこすって表面の錆(さび)を落とした後、木綿の布で表面をよくふきあげてゆく。