くらしと工芸Vol.3 (2019.7.13)

「くまもとの匠の風土を語るものづくり 竹細工編」

県内各地の伝統工芸をご紹介する「くまもとの匠の風土を語るものづくり」。
第2回となる今回は、熊本の竹細工をご紹介します。

熊本の竹細工

kumamoto takezaiku

 

かつてはどの家庭にもひとつはあった竹ざるや竹かご。日本国内だけでも、真竹や孟宗竹、淡竹、姫竹など、さまざまな竹の素材を使った工芸品が作られています。熊本でよく用いられる真竹は、弾力性や屈曲性、耐久性に優れ、割りやすく加工しやすいなど、工芸品としての幅を広げる名素材。良質な真竹が多く採れる山鹿では荒物と呼ばれる日常生活に使われる竹工芸が盛んで、往時はリヤカーで竹工芸品の行商や修理に回り、生計を立てていた人もいたそうです。
水俣や天草などでは魚籠(びく)やしょうけ(大きめの竹ざる)が、山手の集落では山仕事に欠かせない背負子(しょいこ)が重宝がられるなど、海や山のくらしに即した日用品として大きな役割を果たしていました。

宮ア珠太郎さんの竹工芸

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ライフスタイルが変化する昨今。竹工芸としてつくられるアイテムも大きく様変わりしています。なかでもいち早く“クラフト”という分野を確立し、竹工芸の新たな可能性を広げているのが、熊本と大分を拠点に製作活動を続ける宮ア珠太郎さんです。日本クラフトデザイン協会の理事も務める宮アさんの作品は、ねじり編みを加えたざるや、異素材との組み合わせで立体的な形状を生み出す盛りかごなど、デザイン的にも洗練されたものが多数。“日用の美”を意識したその作品は、国内で数々の賞を受賞するほどです。
ところで、竹かごや竹ざるは、夏の演出に欠かせないアイテム。和洋の食卓にひとつ添えるだけでも、涼しげなコーディネートが叶います。和食の名店で用いられるような趣のあるしつらえも素敵ですが、あえてカジュアルに使ってみるのもいいでしょう。

(木下真弓)

 

【参考商品】

 

ねじり編盛籠/宮ア珠太郎
ねじり編盛籠/宮ア珠太郎

 

角パン籠/宮ア珠太郎
角パン籠/宮ア珠太郎

 

 

 

ウェーブの盛籠/宮ア珠太郎
麻の葉楕円手付籠/宮ア珠太郎

 

ウェーブの盛籠/宮ア珠太郎
ウェーブの盛籠/宮ア珠太郎

 

 

商品のお問い合わせは「熊本県伝統工芸館 工芸ショップ匠」まで 

 

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