おばけの金太 Obake no Kinta
黒い鳥帽子に赤い顔、頭の中の部分に竹バネを仕込み、紐を引くと目玉がひっくり返り、長い舌をペロリと出すカラクリが仕掛けられています。
加藤清正が熊本城を築く際、金太という足軽がいて、顔立ちが面白く、人を笑わせることが上手で「おどけの金太」と呼ばれて人気者だったといいます。
19世紀の中頃(嘉永年間)、人形師の西陣屋彦七(にしじんやひこひち)が金太の伝説をもとにカラクリ人形を作り出したのが原型だといわれ、後に「おばけの金太」(別名「目くり出し人形」)と呼ばれるようになりました。