インタビュー記事(2010年頃)
青く澄んだ広く美しい有明海の沿岸にある水俣市。市内を静かに流れる湯出川から少し入った街角に宮尾刃物鍛錬所はあります。1959年に故・宮尾一功さんが創業し、現在は、息子の幸一さんと伸二さんが2代目として兄弟で刃物制作に従事しています。また、幸一さんの息子・千尋さんも次の後継者として腕を磨いています。創業以来、主に農林水産業用の刃物や日用の刃物を制作しており、現在は鎌を主とし、鉈・鍬・包丁などを注文に応じて製作しています。特に、南方の島の名産・さとうきびを刈り取る鎌は定評があり、宮尾さんの鎌を愛用する方が多くいます。