インタビュー記事(2010年頃)
後継者の洋介さんは小学生のころから早朝4時に起きて、火入れなどの手伝いをしてきました。有田窯業大学で学んだ後、そのまま父に師事。
「自分らしさを意識して作ってはいません。個性は自然に生まれるものだと思うから」小学生のころは天文学者に憧れていた洋介さん。将来は星座や宇宙を器の上で緻密に表現するのが夢だそうです。「技術は身に付きましたが、それは自分が不調なときに補うものにすぎない。カタチにとらわれず、年齢を重ねただけの“枯れた美しさ”を表現していきたいですね。」と英介さん。あくまでも“商売人”ではなく“作り手”。おだやかな言葉の中に、表現者としてのプライドが込められています。