ジャンル
紙工品(やま鹿とうろう
工芸品名
やま鹿とうろう

ライン

店舗名・地域
やま鹿とうろうの店 なかしま
(山鹿市)
氏名
なかしまきよし

ライン

noimage

工芸家プロフィール

1968年
中央大学文学部中退、時計・眼鏡店に勤務。
1971年
実家の時計店で働きながら灯籠作りの修業。
1982年
灯籠師として初めての作品を製作。
2001年〜2009年3月
山鹿灯籠師組合 組合長を務める。
2020年
永眠。

工芸家紹介TOP県指定 第19次指定一覧HOME

映像でみる山鹿灯籠の製作工程
中島清 氏 アーカイブ映像

山鹿灯籠は、和紙と糊だけで作られる立体的な構造の工芸品です。その始まりは、第12代景行天皇の筑紫路巡幸の際、霧で進路を阻まれた一行を山鹿の里人が松明を掲げて迎えたという故事にまつわるもので、約600年前の室町時代には、金灯籠を模した紙細工を大宮神社に奉納するようになったといわれています。
中島清氏は、祖父の代から続く3代目の灯籠師です。一旦は、家業の時計・眼鏡店に従事するも、僅少となっていた山鹿灯籠師の技術を残したいと父、二人(つぎと)氏に師事し、専業としての山鹿灯籠作りを確立するとともに、多くの後進を育てました。和紙からパーツを切り出し、正確に組み立てる超人的な集中力と技で、これまでに数々の大作を生み出しています。

インタビュー記事(2010年頃)

昔ながらの情緒ある木造の建物が立ち並ぶ、かつて参勤交代でお殿様が通られた豊前街道。そこを少し歩いたところに、山鹿市で唯一の灯籠専門店・やま鹿とうろう制作の老舗「やま鹿とうろうの店なかしま」はあります。
店主で山鹿灯籠振興会の会長でもある中島清さんは家業であった時計・眼鏡屋に勤めていました。しかし、僅少となっていた山鹿灯籠師の技術を後世に残したいと、山鹿灯籠師であり熊本県指定重要無形文化財保持者の父・なかしまつぎさんに師事します。

山鹿灯籠は、約600年前の室町時代に金灯籠を模した紙細工を奉納するようになったのが始まりといわれています。金灯籠の他、有名な建物や神殿を模した作品も作られており、縮尺は20分の1か30分の1の大きさで作られます。一般的に、建物や神殿を模した作品は低めに置いて見ます。実在感を出すために、中島さんは縦を2割から3割大きめに作るという独自のスケールで制作しています。。
近年では和紙を使ったランプシェードなど新しい作品も手掛けつつ、灯籠師の技術継承のため後継者の育成にも力を入れています。。
今は息子のなかしまひろたかさんをはじめ、多くの後継者が育ち山鹿の文化を支えています。

工芸家紹介TOP県指定 第19次指定一覧HOME