来民 うちわ
来民うちわは約400年前に四国の旅僧から作り方が伝えられたといわれています。この地方は和紙と竹の材料に恵まれていたため、うちわの生産が盛んになりました。
1本の竹でうちわの骨を作り、和紙を貼った上から柿渋を塗っています。
柿渋は強度を高め、防虫効果があるといわれています。
【来民うちわ】 | |
栗川 亮一 |
来民うちわ 製作工程
寸取り
竹をうちわの寸法に合わせて切る。
小割り
小刀(こがたな)で竹を小割りし骨を作る。
クモ手入れ
骨の部分を外側から支えるクモ手を入れる。
糸編み
骨を糸で編む。
のりつけ・紙張り
両面にのりをつけ、紙を張る。
耳落し
両側(耳)を落す。
型切り
うちわの型に合わせ裁断する。
縁取り
縁を紙ではる。
鼻紙張り
取手の部分に鼻紙を張る。
耳紙張り
耳の部分に紙を張る。