手漉き和紙
江戸時代、熊本の製紙は藩の殖産振興で発展しました。
鹿本地方は楮(こうぞ)の生産が盛んで、生産された和紙は山鹿傘や山鹿灯籠などに用いられました。
八代でも加藤家、細川家の保護を受けて手漉和紙が作られました。
明治から昭和にかけては全国有数の産地で県内各地に紙漉き場がありましたが、洋紙の普及に伴い少なくなりました。現在では、八代市と水俣市で手漉和紙が作られています。
宮地手漉和紙
宮地手漉和紙は、約400年前に現在の八代市で作り始められました。
楮の皮を一晩水につけた後、4時間ほど煮ます。棒で叩いて繊維を柔らかくしたものを、糊の成分となるトロロアオイの根を加えて紙漉きを行います。
【宮地手漉和紙】 | |
宮田 寛 |