天草陶磁器(あまくさとうじき)

 天草陶磁器は、日本一といわれる良質な天草陶石を使って焼かれる磁器と、地元の陶土を使って焼かれる陶器です。磁器は約340年前に、陶器は約250年前に焼き始められました。純度の高い良質な天草陶石を使った透明感のある磁器や、性質の異なる釉薬の二重掛けの技法を用いた海鼠釉や黒釉の個性的な陶器が多く作られています。

 

 天草は、天領(幕府の直轄地)であったため、藩の御用窯的なものはなく、村(87村)ごとに庄屋がいて、それぞれ陶石を売ったり、焼物を焼いたりして、振興をはかっていました。
 天草陶石は、元禄の頃から砥石として売り出されていましたが、正徳2年ころから磁器原料として、佐賀、長崎方面に供給され、やがて全国へ広まっていきました。
 天草島内では、延宝4年(1676)には、内田皿山で磁器が焼かれていることが古文書からわかっています。又、宝暦12年(1762)には、高浜村の庄屋上田家も肥前の陶工を呼んで磁器を焼き始めていることが記録に残されています。
 一方、陶器は明和2年(1765)本渡村水の平において岡部家が焼きはじめ、さらに江戸後期にいたり、金澤家が陶器窯を始めました。

 

国指定の伝統的工芸品 【天草陶磁器】
[内田皿山焼]木山 勝彦
[内田皿山焼]木山 健太郎
  [水の平焼]岡部 信行
[水の平焼]岡部 祐一
[器峰窯]岡部 俊郎
  [丸尾焼]金澤 一弘
  [高浜焼 寿芳窯]上田陶石
[陶房泰]中本 泰博
[息峠窯]岡田 圭史
[蔵々窯] 許斐 良助
[陶丘工房]末石昌士
[洋々窯] 小松野 洋介
[天草創磁 久窯] 江浦 久志