江浦 久志

【天草陶磁器】
江浦 久志(えうら ひさし)
天草陶磁器 久窯(ひさしがま)
-天草郡天草町-

 

1955年熊本県天草市生まれ
佐賀県伊万里市にて澤田 氏に師事、福岡県小石原で民陶を学ぶ
その後、佐賀県有田町「肥前創磁大日窯」にて、染付、上絵を学ぶ
1988年に独立。熊本県伝統工芸館や島田美術館などで個展、グループ展を開催

江浦 久志

 

「せっかく天草陶石の産地で窯を開いてますので、土のランクに関わりなく、それぞれの持ち味を活かしたくて。」
生まれ育った地元・天草産の原料だけを使い、特等から3等までランク分けされた天草陶石を巧みに使い分けている「久(ひさし)窯」の江浦久志さん。天草陶石は、等級が上がるほど純度が高く、光を放つような白色をしています。鉄分などを含む等級が下のものは青みがかったグレーの風合いが柔らかくて親しみやすい魅力があります。ほかにも地元で採れる志岐(しき)粘土を使った赤レンガ色の陶器も手がけています。いずれも混ざり物なしの地産地消によるものです。
江浦さんは、天草陶石を一大地場産業とする天草市天草町で生まれ育ちました。父が陶石を採掘する会社に勤めていたこともあり、天草陶石の存在は知っていたものの、焼き物の原料ということを知ったのは高校生になってからだったそうです。もともと手仕事が好きだったこともあり、焼き物で有名な伊万里や小石原で修行を重ねた後、地元で窯を開きました。
天草陶石を使った磁器は、繊細な見た目とは裏腹に強度があります。軽く叩くとカチンカチンと金属音が鳴り、太陽にかざすと皿の向こう側がうっすらと透けて見えるのも特徴です。
普段使いできる生活の器を中心に手がける江浦さんですが、手の温もりが伝わるロクロにこだわるため大量生産はできません。
「伝統的な絵柄を残しつつ、時代を取り入れた新たなカタチや図案を生み出すべく日々思案しています」