政岡 雄

【陶磁器】
政岡 雄
幻窯genyo(げんよう)
-合志市-

 

1951年鹿児島県生まれ。
974年明治大学中退後、1978年から陶芸の道へ
1984年栃木県益子町、1985年愛知県瀬戸市で修行
1986年スペイン・グラナダの山村で作陶
1987年熊本で新窯を開く

政岡 雄

学生時代から焼き物に興味があり、栃木県の益子焼など窯元巡りをしていたという政岡雄さん。その後、栃木県や愛知県の窯元で修行を重ねた後、スペインへ。
「いずれは故郷で窯を開こうと思っていましたが、その前に異国文化の焼き物をやってみたくて。年月は経ちましたが、スペインでの経験が今の作品に生きています。」
薪窯を使った食器などの焼物に加え、自宅用のパエジャ鍋をきっかけに“わが家の暮らしから生まれた土鍋”を制作。
「家で薪ストーブを使っていたので、自然に薪ストーブで料理が出来るような土鍋を作ってみたくなったんです。」
作った土鍋の種類は30種類以上。お湯を沸かす直火ポットに炊飯用のご飯鍋…。どれも自分たちの生活で必要だったものを試作品として作り、数年使い続けてみて割れないという実証ができた時点でようやく商品化するそうです。
「毎日の料理で使うものだから、実際に何年も使ってみても水漏れや割れたりしないという確証がないと商品にはしません。」
土鍋用の土をロクロやたたら作りで成型した後、電気窯を使って素焼きに。その後、水漏れがしないよう内側にだけ透明の釉薬をかけ、薪窯で30時間以上かけて本焼き。保温性を考慮して器にある程度の厚みをもたせること、割れを防ぐために低温で焼くことがポイントです。
薪で焼成した土鍋は、一年を通じて使えるやわらかな炎色。薪灰のかかり具合や炎の流れで一つひとつ表情の違う土鍋が生まれます。幻窯では薪の中でも高級といわれる赤松を特別に分けてもらい使っていますが、小屋いっぱいの薪が一回の焼成で全てなくなるそうです。7、8月はひたすら大量の薪を調達したり薪割りを行い、9?3月にかけて作品づくりに取り組んでいます。
具だくさんスープにスモークチーズ…。土鍋で作った料理は、そのまま食器として食卓に並べることができます。なかでも人気のミニフライパンは一見小さな角皿のようですが、海老のオイル煮やグラタン、パウンドケーキなど幅広い料理に活躍してくれます。最初にスタッフとして入った奥様の恵里子さんは制作の約半分を手がける他、土鍋を使って料理を試作したりと公私ともに良きパートナーとして活躍しています。