マインド熊本
-球磨郡あさぎり町-

マインド熊本

「マインド熊本」があるあさぎり町は、2003年、須恵村・上村・免田町・岡原村・深田村が合併した町です。
まだあさぎり町になる前の須恵村では、「女性が働ける場」が欲しいという声がありました。そこで村の要請を受け、本社を岐阜県に置く「マインド松井(現・松井要会長)」という縫製会社が進出します。
進出当時80名いた従業員もバブル崩壊や時代の流れのあおりを受け10名ほどとなり、「下請けだけでは雇用は守れない!」と松井会長は痛感。「マインド熊本」の生き残りを懸けて紆余曲折を経て辿り着いたのが「和綿」。従来の縫製作業は保持したまま、和綿を栽培し採れた綿を素材に、糸→織→縫製と一貫したモノ作りへと方向転換を決心。
マインド熊本の現代表取締役社長・恒松法子さんの実家の畑などで、和綿の栽培がスタートしたのが2010年の春だったそうです。
2011年には自社ブランド「衣癒堂本舗(いやしどうほんぽ)」を設立。
綿は霜が降りなくなった春に種を蒔くと秋には綿花が採れますが、糸や布にすぐになるわけではありません。
種や殻を取り除く「綿繰り」という、少々手間暇がかかる作業があります。
その作業を近くの福祉施設や介護施設などのリハビリや障害者の就労支援の一環として担って頂けるようになりました。近くの南稜高校では栽培から製品まで一連の工程を学ぶことができるようになり、球磨工業高校では手作業だった綿繰り機を機械化するなど、一企業の取り組みが地域の施設や学校へ、または個人へと「和綿」作りの輪が広がり現在に至っています。
オーガニックコットンの商品にはハンカチ・ベビー用品・布ナプキン・ストールなどがあります。
これからも少しずつアイテムが増えるとのことです。

参考:福山修一「和綿の里づくり会」(『くまもと手仕事研究所』熊本県文化企画・世界遺産推進課)<-->