手打ち刃物・鋸 Teuchi Hamono/Noko(Cutting Tools)

手打ち刃物 鋸

 手打ち刃物は、熊本市川尻では室町時代から、人吉市では鎌倉時代から作られています。
 その他、宇土市・美里町・八代市などでも作られています。
 和包丁やナイフの他に、農林業用の鍬・鎌・鉈などが今も作られ、切れ味の良さは抜群で世界中から買い求められています。
 鋸は、現在鍛造による製造が少なくなるなか、人吉市で昔ながらの製造法を用いて作らています。主材料は安来鋼(やすきはがね)で、鋸の切れ味を増す工夫がなされています。

取り扱い工房/工芸家 Studio/Craftsman

【川尻刃物】 林昭三刃物工房

 

【人吉球磨刃物】 樺山鍛冶工場/リブラ工房 / 上米良鍛冶工場 / 栗須鍛冶工場 / 則光刃物店 / 蓑毛鍛冶屋 

 

【人吉球磨刃物・鋸】 岡秀

 

【手打刃物】 小山本手打刃物 / 隈部刃物製作所 / 福島刃物製作所 / 宮尾刃物鍛錬所 / 盛鍛冶刃物

手打ち刃物・鋸記事一覧

 林昭三さんは3代続く鍛冶屋の4男として生まれ、徴兵で亡くなった兄に替わって昭和21年から4代目としてこの道に。 川尻刃物で最も長い歴史を数える大ベテランです。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県熊本市南区川尻1-3-35関連リンク 熊本伝統の技「川尻刃物」 林 昭三氏熊本県の伝統工芸アーカイブ映像(クリックするとYoutubeに移動します。)コラムVol.5 「くまもとの匠の風土を語るものづくり...

 樺山鍛冶工場は明治37年創業。 包丁・鎌・斧・ヨキ・ハサミ・鍬・鉈・クサビなど農林業用や山林用の道具の他、アウトドアナイフなども制作しています。 リブラ工房(樺山鍛冶工場内)では「ロートアイアン(WroughtIron)」と呼ばれるどこか懐かしく人の温もりを感じる門扉や手すり・窓格子などの室内外装飾品もオーダーで制作しています。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県球磨郡あさぎり町免田東1225T...

 1929年に創業。 農林業用の刃物から台所用の刃物まで様々な製品を手がけています。 特に竹細工や茅葺き職人が使う特殊刃物にも定評があります。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県球磨郡湯前町1827-5TEL:0966-43-3068

 栗須敦志さんは中学を卒業後、「栗須鍛冶工場」へと弟子入り。 その後、後継ぎのいなかった先代に気に入られ、養子となって2代目に。 ナタ・斧・鎌などの他、家庭用包丁や、竹細工のフチ巻きに使う道具など、昔ながらの製法で制作しています。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県球磨郡湯前町

 1930年(昭和5年)創業。 斧・鉈など山林用や農作業用の刃物の他、包丁やアウトドア用のナイフや腰鉈も制作しています。 また、包丁の柄腐れ防止の工夫をした和洋ミックス包丁も人気があります。刃は切れ味の優れた極軟鋼に鋼(はがね)を割込み、柄に入る部分は柄腐れしにくいステンレス。これらを溶接技術で接合して両者の利点を生かした包丁を完成させました。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県人吉市寺町17 T...

 創業は寛政以前の時代から数えて200年以上。 現在は、8代目 裕さん、息子で9代目の稔さん、そして孫で10代目の勇さんの三世代が一つの鍛冶場で作業する貴重な鍛冶屋。 鎌や家庭用の料理包丁などの他、アウトドア用のデザインナイフなども制作。 デザインナイフは、昔ながらの割込み鍛造によるその切れ味はそのままに、革鞘に収められた刃が小型ながらカーブに沿ったシャープな刃先が鋭く光り、柄の部分の鉄がズシリと...

 「岡秀」2代目 岡正文さんは九州で唯一の鋸鍛治師です。 縦挽き用・横挽き用鋸の他に、独自のデザインで2種を組み合わせた改良刃鋸も制作しています。 改良刃鋸は、1目ずつ左右に歯を振り広げた横鋸刃で木の繊維を裁断し、垂直の縦鋸刃が残りを削り取ります。その横に、おが屑を逃がす“湾”を設けることで、縦挽きにも横挽きにも抜群の切断能力を発揮します。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県人吉市下原田町瓜生田6...

 500年余の歴史のある川尻手打刃物。 その伝統技法を学んだ小山末喜(すえき)さんが1928年に創業。 料理用の包丁をはじめ、竹割り包丁・鎌・鍬などの農具から園芸用ハサミ、海の貝を掘る道具など暮らしに根付いた道具を多数制作しています。 手打ち刃物の製造方法は、強固なハガネを鉄の塊に割込んで入れる昔ながらの割込鍛造が基本。文化包丁や菜切り包丁は、素材をまっすぐ切るために両面が刃になっています。詳しい...

 1921(大正10)年、初代 隈部直 氏が刀鍛冶を開始。その後、日常の手打刃物製造へと移行。 現在の当主寛さんは3代目。 火入れに炭を使った、昔ながらの割込鍛造で、包丁・鎌・鍬などを主に制作しています。 また、機械用の刃といった特殊なものから現在では製造されていない昔の道具まで、依頼があれば制作に応じています。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県下益城郡美里町馬場734-2TEL:0964-46...

 1926年(昭和元年)創業。 地元に密着した農鍛治として、鍬・鎌・鉈・包丁など園芸用や農作業用刃物などを制作しています。 実用新案登録のすべり止めを考慮した柄「SY式グリップ・ラセングリップ・ウェイビーグリップ」は定評があります。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県八代市二見下大野町2072 TEL:0965-38-9857

 1959年創業。 農林水産業用の刃物や日用の刃物を制作しており、鎌を主とし、鉈・鍬・包丁などを注文に応じて製作しています。 特に、南方の島の名産さとうきびを刈り取る鎌は定評があります。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県水俣市古賀町2丁目11-7 TEL:0966-62-4533

 700年前から続く刀鍛冶の技術をもとに、地鉄に鋼(はがね)の鍛接から、火造り鍛造(型作り)、熱処理(焼入れ・焼き戻し)、研ぎ仕上げまで全て手作りで制作しています。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県八代市宮地町434TEL:0965-32-4643関連リンク くまもと手しごと研究所「こよみのお話」盛経博さん・盛明子さん

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