木葉猿 Konoha Zaru

木葉猿

 723年(養老7年)の元旦。「虎の歯(このは)」の里に住んでいた都の落人が、夢枕に立った老翁のお告げによって奈良の春日大明神を祀り、神社に奉納する祭器を木葉山の赤土を用いて作りました。残った土を捨てたところ、それが猿に化けたという伝説から生まれたものといわれています。
 この木葉猿は、型を使わず指先だけで粘土を捻って作り、素焼きした素朴な玩具です。元は無彩でしたが、現在は彩色したものもあります。悪病・災難除け・子孫繁栄などのお守りとしても用いられています。
 木葉の里は、薩摩藩の参勤交代の道中でもあったので、土産品としても江戸時代から国内各地で広く愛されています。 

取り扱い工房/工芸家 Studio/Craftsman

木葉猿記事一覧

 起源は奈良時代初期といわれる木葉猿。  明治時代頃までは4軒の窯元が木葉猿を制作していましたが、現在は木葉猿窯元の7代目となる永田禮三(れいぞう)さんのところだけとなりました。 素朴な土味はそのままに、洋間にも馴染むインテリアとしても使われています。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県玉名郡玉東町木葉60 TEL:0968-85-2052関連リンク熊本伝統の技「木葉猿」 永田 禮三 氏熊本県の伝...

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