染色 Dyeing Crafts

染色

 熊本には、京友禅や加賀友禅などのように大規模な染色の産地はありませんが、藍染や草木染、ろうけつ染など昔から技法を使って今も制作する工房が数多くあります。
 色鮮やかなものから素朴な風合いのものまで、暮らしのワンシーンに合わせた工芸品を数多く取り扱っています。

取り扱い工房/工芸家 Studio/Craftsman

【藍染】 肥後藍御船工房
【柿渋染】 創作工房 今和泉 俊子
【草木染】 小田 佳代 / 高本 純 / 水俣浮雲工房 金刺 宏子 
【ろうけつ染】 染工房 明美
【型染め/他】  岡村 美和(故人) / 野原 れい子

染色記事一覧

 岡村美和さんは、30歳で染色と出会い、熊本国際民藝館の初代館長 外村吉之介氏から大きな影響を受け、染色への考え方について指導を受け、その後は独学で資料を見たり研究を重ねてきました。 岡村さんの作品は図案を切り抜いた型紙を使い、生地に摺り込む手法を用います。連なるツタや花の組み合わせなど、更紗などの異国的な味わいを感じさせる絵柄が多いのも特徴です。熊本県熊本市東区詳しい工房/工芸家紹介はこちら

 高津明美さんがろうけつ染めと出会ったのは学生時代、卒業後も本格的に染色の勉強を続け、染色家の道を歩み始めました。2009年には長年夢だった日展審査員に。 ろうけつ染めの手法を用いて、赤や青などの鮮やかな色合いで大胆に布を染めています。熊本県熊本市中央区白山3丁目4-2 TEL:096-373-7654詳しい工房/工芸家紹介はこちら

 京都の専門学校で染織の基礎を学んだ高本純(すみ)さん。 その後、丹波、栃木で綿の糸の紡ぎ方を、徳島では灰汁発酵建てによる藍染めを学びました。 作品は、綿・ウール・絹・麻などの自然素材の糸や布を、草木や藍など天然染料で染めたり、織ったり、糸紡ぎをしたりして作っています。熊本県熊本市中央区水前寺3-15-1詳しい工房/工芸家紹介はこちら

 野原れい子さんは、京都和染紅型(びんがた)栗山工房入社後、1992年京都で独立。 京都和染紅型とは、琉球紅型をアレンジした和染紅型というもので、沖縄らしい発色の鮮やかな古典柄に加え、京友禅の魅力を感じさせる図案と配色が特徴です。 木綿や麻、絹など自然素材の風合いを生かし、素朴なタッチと楽しい配色で型染めされた暖簾やタペストリー、季節の行事・稔りなどを表現した暦などを制作しています。熊本県宇土市松...

 肥後藍御船工房の福永幸夫さんは、佐賀大学美術科卒業後、御船高校、熊本工業高校、八代工業高校で美術やインテリアを指導し、学校を早期退職して藍染めに専念。 2,000年以上昔、中国から日本に紅花とともに渡来したといわれる藍染め。 科学染料の開発によって激減したこれらの染料を現代に生かそうと日々取り組んでいます。詳しい工房/工芸家紹介はこちら熊本県上益城郡御船町御船1033-2 TEL:096-282...

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