インタビュー記事(2010年頃)
2007年7月7日、下益城郡美里町は集中豪雨に襲われた。日頃は水流の少ない柏川が氾濫し、ちょうど川のカーブに位置する『木の根工芸ふくしま』を直撃。3棟半の建物に保管していた2,000万円相当の木材も、ようやく支払いを終えた高額の製材機も流されてしまった。「頭が真っ白になりました」。そう語る福島友博さんにとって、生涯忘れられない日となった。顧客からの連絡で近くの緑川ダムに木材が流れたことを知り、
『木の根工芸ふくしま』は妻・久美子さんの父が起こした製材所がはじまり。伐採あとに残る根元がもったいないからと机やテーブルや長椅子を作ったところ好評で、いつしかこちらが本業となった。父亡き後は久美子さんと母の2人で切り盛りしていたが、塗装会社に勤務していた友博さんと仕事が縁で結婚。もともと家具に興味のあった友博さんが婿養子となり、26歳でこの道に進んだ。華やかなオレンジ色の

