ジャンル
木工品
工芸品名
ひとよし

ライン

工房名・地域
めいぼく こうぼう おとます
(人吉市)
氏名
おとますけんいち

ライン

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インタビュー記事(2010年頃)

「銘木工房 乙益」は、1952年、日本家屋での床柱の製造販売業で創業。現在の店主・乙益健一さんは、1968年から5年間、東京の木場で木材加工技術、茶室、数寄屋、銘木全般の仕入、銘木展示会の営業などの修行を終えて、父の仕事を手伝い始めました。その後、床の間の床柱・床板・テーブル・飾り棚などに銘木を取り扱い、美しい木目と光沢を放つ人吉仏壇をはじめ、乙益さんの作品は全国に求められるようになりました。
使う木材は、厳しい自然の中で100年以上かけて育ってきたものがほとんど。仏壇用の材木は、それらの中からさらに選りすぐった木材を使います。時には樹齢200年以上のものを使うことも。

人吉仏壇は和室や洋間のリビングにも置ける仏壇として、シンプルで落ち着いた色調の温かみと優しさを感じさせてくれます。また、接着剤を一切使用しない「寄せ蟻組み」という伝統的な技法が使われており、歪みや割れがなく耐久性に優れています。
「お仏壇はいつ頃求めるのが良いかと尋ねられますが、よい時期、悪い時期というのはなく、また、生前にお仏壇を購入するのは縁起が悪いというのも迷信です。お仏壇はご先祖様、故人をご供養するためにあるものですから、そのようなお気持ちが芽生えたときこそ、お求めになる日だと思います。」
そう話す乙益さんの工房には、次に生まれ変わるときを待つ数々の銘木たちが並んでいます。

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