ジャンル
木工品
工芸品名
木工

ライン

工房名・地域
もりしょう
(天草市)
氏名
もりのぶゆき

ライン

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工芸家プロフィール

1962年
熊本県天草市に生誕。
1992年
森商事入社。
1999年
先代の後を継ぎ、社長就任後の1999年から木製家具作りを開始。
2004年
幼児用机イス開発。
2006年
宮崎支店オープン。
木製品の製造・販売やオーダー家具を製造するほか手作り体験プログラム「森のたからもの」などを開催。

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インタビュー記事(2010年頃)

大きな歓声をあげながら手動の回転イスにつかまる幼児、満面の笑みで木製滑り台の順番を競い合う子供たち。木の温もりが伝わるこれらの家具は、いずれも森商事のチャレンジショップ「Forest Market(フォレストマーケット)」での一場面。催事場などに開設される特設フロアは、積み木など自然素材の木製玩具を使って、自由に遊べるようになっています。
「実際に玩具や家具に触れて、気に入って購入してもらえたら嬉しいです」と代表の森信行さん。“木と子供が共鳴して喜ぶ”。まさにその表現がピッタリの光景です。
先代までは住宅用木材の製造販売を行っていました。「30年前と比べて、建築木材の価格は4分の1程度になっています。住宅に使われる木材は壁や床下に隠れてしまうため、木と直接触れてもらうことでお客様にその良さを直接伝えたかった」そこで最初に作ったのが高さを調整出来る、ある学校の学童机。すると他の学校でも採用してもらえることに。

「欲しいというニーズはあるのに、それに応えるモノがなかったことを知りました」日本で最もたくさん生育している杉材を使い、作品はすべてオーダーメイド。しかも“安くするためのオーダーメイド”だといいます。
「作り手が高い予算をかければ、いくらでも良いモノは作れますよ。ただ、最終的に選ぶのはお客様ですから。まずは予算をうかがい、木材やデザインのカタチを相談しながら決めています」作り手自身が楽しみながら作ることを心がけています。
「木でモノを作ることは、温もりを伝えること。そんな思いで作った木工品を喜んで使ってもらえたら、それがやりがいとして私たちに戻ってきます。そんな生き方ができれば良いですね」木育活動”の一環として、“森のたからもの作り“という手作り体験プログラムも主催しています。
「10分ほど木の勉強会をした後、荒仕上げの木材をサンドペーパーで磨いてもらうのですが、参加してくれた小学生の女の子が、自分で磨いた木製スプーンを毎朝触ってから登校し、習い事の発表会ではお守り代わりに携えてくれたという話を聞いたんです。木に触れて自分の好きなカタチになれば、愛着が湧いて一生ものとして大切に使ってくれるでしょう」幼稚園や小学生の子供たちと親に呼びかけ、毎年多くの人が参加しています。
「地球の環境を守ってくれている木がなくなってしまったら、どうなってしまうか。木のファンを少しでも増やしていきたいですね。」

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