ジャンル 天あま草くさ陶とう磁じ器き 工房名・地域 天あま草くさ白はく磁じ 陶とう房ぼう泰やす(天草市) 氏名 中なか本もと泰やす博ひろ プロフィール 工芸品紹介 インタビュー 作品紹介 工芸家プロフィール 1961年 熊本県天草市に生誕。 有田工業高校窯業科卒業。 2000年 天草市天草町に「陶房 泰」を開窯。 2001年 記念ボトル・デザインコンペ最優秀賞受賞をはじめ、県美展協会賞、同グランプリ、グッドデザイン賞、熊本陶磁器展最優秀賞など受賞歴および入賞歴多数。 その他 熊本県美術協会会員、熊本県美術家連盟会員 ページTOP/HOME 天あま草くさ陶とう磁じ器きは熊本県に4つある国指定の伝統的工芸品の1つで、天あま草くさ陶とう磁じ器きには、日本一といわれる良質な天あま草くさ陶とう石せきを使って焼かれる磁じ器きと、地元の陶土を使って焼かれる陶とう器きがあります。 磁じ器きは、純度が高く良質な天草陶石を使用した透明感のある純白や、木灰釉の風合いがある作品が特徴で、陶とう器きには、性質の異なる釉薬の2重掛けの技法を用いたなまこ釉や、黒釉を使った作品まどが作られています。 工芸品紹介ページ:天あま草くさ陶とう磁じ器き ページTOP/HOME 記事を選択するとインタビューが表示されます。 インタビュー(2010年頃) ▼ 海のきらめきを写し取ったように柔らかな波が、白磁の美しさを引き立てる。天草白磁に魅せられ、数々の受賞歴を誇る中本泰博さんが目指しているのは、際立つような白磁の清涼感。絵付けを行わず、カタチや色付きの釉薬で最小限の模様を施す。 イメージは、工房のすぐそばに広がる天草西海岸の海。「白磁そのものが美しいものですから、出来る限りその良さを引き出したくて」器の表面に彫刻で凹凸を施し、透明釉の上からブルーやピンクの釉薬をかけると、淡い色が彫刻部分に溜まって幻想的な波や渦巻きが浮び上がる。 父が天草陶石の仕事に携わっていたため、幼い頃から佐賀県有田町を訪ねる機会が多かった。自然に焼物の世界へと入っていったという。主に作っているのは使い勝手の良さそうな鉢や皿、飯碗、コーヒーカップなど。「使っていただく方には、飽きがこないと喜んでもらっています」。特注品として壺や大皿、洗面鉢といった大作の依頼も届く。 材料となる天草陶石の粘土は、近隣の陶石会社から純度の高い粘土を用途別に選んで使い分ける。また、白磁を引き立てるため、釉薬は透明が基本。天草陶石を主体に石灰石、長石を混ぜ、これに鉄分のケイ酸鉄などを加えて淡いブルーやピンクの釉へとアレンジする。 これだけの“白”を完成させるためにも、一番気を使うのがゴミなどの混入だという。「真っ白な素材なので、鉄粉がわずかに混ざっただけでも目立ってしまいます」。親戚の手伝いがあるものの、焼成の際には一人でガス窯に向かい、夕方から翌日まで18時間かけて焼き上げる。「冬は台風に匹敵するほど強い北西の風が海から吹き付けるため、煙突から必要以上に熱量がもって行かれてしまうので、苦労します」 近年取り組み続けてようやく完成したのが、ベースと同じ白磁粘土を釉薬に混ぜてスプレーで吹き付ける艶消し技法。外側の白に表情が生まれ、内側のつるりと輝く白との対比がおもしろい。今後はこの技法を使ったデザインを増やして、白磁の新しい見せ方に挑戦したいと語る中本さん。「焼物を始めて20年以上経ちますが、ある程度まで来た今だと初期のアイデアをまた試してみたくて。若い頃はパッとひらめいた技法を思いつきでやったりしましたが、今なら技術が伴っているぶん、やり方も分かる。これからの楽しみですね」 ページTOP/HOME ページTOP/HOME 工芸家紹介のTOPに戻る