熊本県の工芸品・工芸家TOPHOME

天草陶磁器/Amakusa Ceramics

天草陶磁器とは?

天草陶磁器は熊本県に4つある国指定の伝統的工芸品の1つで、天草陶磁器には、日本一といわれる良質な天草陶石を使って焼かれる磁器と、地元の陶土を使って焼かれる陶器があります。

国の指定マーク

製造開始年代 磁器:約340年前、陶器:約250年前
制作の中心地域 天草市
材料 天草陶石、粘土、釉薬など
工芸品や技法の特徴

窯により特徴が異なります。
一例として、透明感の天草陶石を使用した透明感のある美しい白磁や藍青の持つ呉須(ごす)(高浜焼)、白磁や青磁(内田皿山焼)、海鼠釉(なまこゆう)(水の平焼)、丸尾が丘周辺で採取される赤土を使った素朴な味わい(丸尾焼)などがあります。

天草陶磁器の歴史
磁器は約340年前に、陶器は約250年前に焼き始められました。純度の高い良質な天草陶石を使った透明感のある磁器や、性質の異なる釉薬の二重掛けの技法を用いた海鼠釉や黒釉の個性的な陶器が多く作られています。
天草は、天領(幕府の直轄地)であったため、藩の御用窯的なものはなく、村(87村)ごとに庄屋がいて、それぞれ陶石を売ったり、焼物を焼いたりして、振興をはかっていました。
天草陶石について
天草陶石は、元禄の頃から砥石として売り出されていましたが、正徳2年ころから磁器原料として、佐賀、長崎方面に供給され、やがて全国へ広まっていきました。
天草島内では、延宝4年(1676)には、内田皿山で磁器が焼かれていることが古文書からわかっています。又、宝暦12年(1762)には、高浜村の庄屋上田家も肥前の陶工を呼んで磁器を焼き始めていることが記録に残されています。
一方、陶器は明和2年(1765)本渡村水の平において岡部家が焼きはじめ、さらに江戸後期にいたり、金澤家が陶器窯を始めました。

天草陶磁器

 

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工芸家紹介(天草陶磁器) ▼
※現在製作されていない工芸家も掲載しています。

岡部久万策 (水の平焼)
上田万寿夫 (高浜焼寿芳窯)
岡部信行 (水の平焼)
岡部祐一 (水の平焼)
岡部俊郎 (器峰窯)
金沢武昌 (丸尾焼)
金澤一弘 (丸尾焼)
金澤 美和 (丸尾焼)
木山陶石鉱業所 木山勝彦 (内田皿山焼)
木山陶石鉱業所 木山健太郎 (内田皿山焼)
許斐良助 (蔵々窯)
小松野洋介 (洋々窯)
末石昌士 (陶丘工房)
江浦久志 (久窯)
岡田圭史 (息峠窯)
中本泰博 (陶房泰)

 

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映像でみる天草陶磁器(水の平焼)の製作工程
岡部信行 氏 アーカイブ映像

 

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About Amakusa Ceramics ▼

Amakusa Ceramics

Amakusa Ceramics


Mizunodaira-Yaki
In the Amakusa region, porcelain ware is made using the region’s abundant porcelain stone (of which Amakusa is the top producer in the country), and earthenware is made using local clay deposits.
The production of porcelain ware in the region started 340 years ago, while the production of earthenware started 250 years ago. White porcelain pieces with a translucent quality as well as unique earthenware pieces are made in abundance.

 

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