工芸家プロフィール
インタビュー記事(2010年頃)
日人夢さんが手がける
「それまでは父親の手伝い程度に考えていましたが、26歳で青瓷と出合ってからは、これでやっていこうと決めました。創作に関しては、青瓷以外に興味がありません」
「青瓷を始めるとき、陶芸の諸先生方から“
「かなり神経を使いますね」その上から6回、中と外に釉薬をかけ、1回かけては乾燥させ、またかけるという繰り返し。この手間が、深みのある乳青色を生み出します。
「釉薬が分厚いぶん、焼いている途中ではがれたり、ガスが抜けきれずに気泡が浮き出てしまったり。20〜30個近く作って使い物になるのは1個程度です」
青瓷は、品格が命。釉薬や土など、全てにおいて良質なものだけを使います。
「釉薬や焼き方一つで色もツヤも変わります。壺や鉢など昔ながらの物を通じて、新しさを追究していきたいですね」