ジャンル
とう

ライン

工房名・地域
陶苑ふねがま(御船町)
氏名
がね

ライン

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工芸家プロフィール

1973年
生誕。
有田窯業大学校ロクロ科修了後、父・貞機氏に師事。
青瓷の作陶に専念する。
西部工芸展、西日本陶芸美術展、九州・山口陶磁展、日本陶芸展、日本伝統工芸展など入選。
2007年
日本伝統工芸展出品「青瓷壺」が宮内庁買い上げに。日本工芸会正会員。

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インタビュー記事(2010年頃)

ふね町の山林途中、ユニークなオブジェがいくつも点在します。これを目印に進むと「陶苑御船窯」へと辿り着きます。ここは父・がねさださんと双子の息子がねひとさん・がねさんが、それぞれ陶芸活動を行う場所です。
日人夢さんが手がけるせいは、高貴な柔らかさと深みを感じさせます。青瓷との出合いで、陶芸への志が大きく変わったといいます。
「それまでは父親の手伝い程度に考えていましたが、26歳で青瓷と出合ってからは、これでやっていこうと決めました。創作に関しては、青瓷以外に興味がありません」
「青瓷を始めるとき、陶芸の諸先生方から“せいはとても難しく、作業を覚えるだけで10年はかかる”と止められました。でも、それなら逆にやってみたいと思って。」すべて独学で試行錯誤を重ねてきました。

せいの焼き方は独特で、釉薬を何度もかけて厚みを付けます。高層ビルに使われている厚いガラスのようなイメージです。通常の素地の厚さでは重くなりすぎるため、限界の薄さまでロクロを挽きます。
「かなり神経を使いますね」その上から6回、中と外に釉薬をかけ、1回かけては乾燥させ、またかけるという繰り返し。この手間が、深みのある乳青色を生み出します。
「釉薬が分厚いぶん、焼いている途中ではがれたり、ガスが抜けきれずに気泡が浮き出てしまったり。20〜30個近く作って使い物になるのは1個程度です」
青瓷は、品格が命。釉薬や土など、全てにおいて良質なものだけを使います。
「釉薬や焼き方一つで色もツヤも変わります。壺や鉢など昔ながらの物を通じて、新しさを追究していきたいですね」

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