インタビュー記事(2010年頃)
日本ではなかなか見られない色彩とフォルム。Terra Rossaは、イタリア人のレオナルド・バルトリーニさんと
夫のレオナルド・バルトリーニさんはイタリア・フィレンツエ出身。フィレンツェ大学を卒業後、2008年から熊本で作陶を始めます。バルトリーニさんの作風は、ヨーロッパ古代遺跡や日本独特の歴史的建造物などから誘発されるもので、ヨーロッパと日本の文化が大きな影響を与えているそうです。代表的な技法の1つとして、“テラシジラータ“という技法を使ったものがあります。テラシジラータとは、紀元前の古代ギリシャ・ローマ時代の技法で、釉薬ではなく赤土から抽出した水より細かい粒子を陶器の表面にコーティングする技法です。1900年代に復興されましたが世界中を見ても珍しいものだそうです。バルトリーニさんは、これを信楽(しがらき)の土で作った土台の表面にコーティングする独自の技法を生み出しました。お二人が生み出す日本とイタリアが融合した作品は、食卓やリビングに新しい風を吹き込んでくれそうです。