ジャンル
とう

ライン

工房名・地域
はぎがま
(宇城市)
氏名
どうしんぺい

ライン

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インタビュー記事(2010年頃)

熊本県の中央に位置し、緑豊かな市。大きな溜池の近くにどうしんぺいさんの工房・はぎがまはあります。
大学を卒業後、佐賀県の唐津焼 隆太窯 中里太亀氏の門を叩きます。2010年、現在の地に萩見窯を開窯。土は地元のまつばせすみのものを混ぜて使っています。
地元の大学で建築を学んでいましたが、在学中に居酒屋でアルバイトをしていたときに器の魅力に惹かれます。
「建築の勉強をしたことは、今でも生きています。何を作るにしても、何を作るのかがあやふやなままでは作れない。『作りたいもの』があって、初めてそれに向かっていくことができる。だから『自分が何を作りたいのか』を問い続けることは、自分の仕事にとって、とても大切なことなのです。」

唐津焼 隆太窯での修行は、今も井銅さんのモノ作りに対する考え方の基本となっています。
「『人の手はそれぞれ違うから、自分の感覚は自分でしかつかめない。それを教えることはできない』と言われて頑張ったのを覚えています。
小皿から始まって『徳利が基本の集大成である』と先生もずっと仰っていて、そのことの意味がなんとなく分かった瞬間があったのですが、やっと自分もロクロが少し分かるようになったのかなと嬉しかったことがあります」
井銅さんの器は、きやしまなど、九州に古くから伝わる技法を使い、陶芸のルーツを思い起こさせます。追求する器のあり方もシンプルです。
「料理する人が『料理を盛りたい!』って引きずり込まれるような魅力を持ったもので、装飾を必要とせず、料理をポンと盛ったら、キレイに映るような器を目指しています」

工芸家紹介TOPHOME