工芸家プロフィール
3代続く鍛冶屋の4男として生誕。徴兵で亡くなった兄に替わって昭和21年から4代目としてこの道に川尻刃物で最も長い歴史を数える大ベテラン。
熊本藩時代、職人町として栄えた熊本市川尻町。なかでも川尻刃物の歴史は古く、室町時代に“
林昭三氏は、3代続く鍛冶屋の4男として生まれました。徴兵でいない兄に替わって18歳で4代目としてこの道に入り、「川尻包丁」の鍛冶職人として70年に渡り様々な要望に応える刃物を作ってきました。
林氏の包丁は、長年変わらない切れ味が特長です。型抜きによる単純工法で大量生産される包丁が主流の今、林氏が手作業で作る包丁は、せいぜい3日で10本程度ですが、柔らかい軟鉄に硬い鋼を割り込み鍛え上げる「割込鍛造」技法で作る刃物は、その切れ味の良さから多くのファンを得ています。
インタビュー記事(2010年頃)
熊本が細川藩主の時代、職人町として栄えた熊本市川尻。なかでも川尻刃物の歴史は古く、室町時代に