工芸家プロフィール
インタビュー記事(2010年頃)
住宅地の庭の一角に、木造の工房で小代焼を焼いているのが
長木さんは地元で採れる土をベースに、色の種類はもちろん、艶消しなどの特徴的な釉薬を使い分けて、変化を出すよう工夫しています。焼成は、灯油の単窯を使って年5回ほど。「修業時代は、決められた数や形をこなす毎日でしたが、今は自分のペースで作りたいものを作ることが出来る。同じ作品をまとめて作る場合でも、注文品でない限り、せいぜい20個まで。そのぶん、手をかけた作品を残していきたいと思っています。」
工房には抹茶碗や水指、茶入といったお茶道具から日常食器に至るまで所狭しと並びます。自らを料理や生け花の引き立て役とわきまえ、毎日の生活にそっと寄り添う器たち。長木さんの優しさがしみじみと伝わってくるようです。