インタビュー記事(2010年頃、2017年頃追記)
白磁で名を馳せた父の背中を見て育ち、自らも同じ道を選んだ長男・久保田真土さん。大学時代は油絵を学びましたが、これも「家では勉強出来ないことを学び、焼物制作の糧にしたかった」という覚悟から。その頭角は早くも現れ、作陶4年目にして酒器コンテストの最優秀賞を勝ち取りました。「つい父の作品を追ってしまおうとしますが、自分のオリジナルを心がけたいですね。陶器好きな方にも手にとってもらえるような“崩した”磁器にも挑戦してみたいです」父から見た真土さんは“ていねいさ”が長所だと言います。息子を語る烈工さんは、一人の父として柔和な表情へと変わっていきました。