インタビュー記事(2010年頃)
出口文教さんが、陶芸を始めたきっかけは、自分で考えたモノを作るシゴトをしたかったから。4年間の食品製造業サラリーマン生活の末に転職。「その先、数十年もサラリーマンを続けている自分の姿を想像できなかったので」。その頃はバブル最盛期。終身雇用が当たり前の頃だったので周囲からはかなり反対されました。ですが、そのころ九州や熊本県にも多数の「陶芸家」がいて、親身になって相談にのってくれたことが決断を後押ししました。1993年から
出口さんは、これまでアメリカモンタナ州をはじめ海外の陶芸家と多く交流を続けてきました。「日本には長い伝統があるので、その中で育ってきた中でどうしても縛られてしまう部分がありまして、アメリカでは自由なんですよね、”器”に対する”見方”が違うんです、例えば展示会で、奇抜な形のものを展示した際、日本では『これは何ですか?』、『これはどうやって使ったらいいですか?』と聞かれる事が多いんですが、アメリカだと、『面白いね』、『この色が好きだな』などと言われ、その後『僕はこの器を〇〇に使おうかな』という風に見るようです。」と、アメリカと日本の陶芸に対する考え方の違いを話してくれました