工芸家プロフィール
インタビュー記事(2010年頃)
1946年、「しろ
小代焼は荒尾・南関地区におよぶ小岱山の土を使うのが特徴で、土は鉄分が高くて粘り気をもちます。この土を粘土にして成形して釉薬を掛け流しますが、しろ平窯では餅ワラを灰にして水に漬け、長石などを調合した数種類の釉薬を用います。材料や配合は初代からの秘伝で、これらを素地に掛け流して焼いていくと、色の重なり具合が模様となって自然な風合いを生み出します。お店の奥には、初代と先代の大きな壺が並びます。父・英一郎さんは初代の技法を受け継ぎ、時代の変遷の中でもひたすら先人の焼き物にかける情熱を心として研鑽に励んできた人です。「3代目として生まれてきたのは運命。父や曾祖父の作品から多くのことを学びながら、時代に合った“用と美”の芸術性を求めて精進していきます。」と伸明さん。