上天草市の大矢野町の中心地から旧道を奥に入った登立小学校の近くに工房「洋々窯」を構えるのが、小さい頃から粘土遊びが大好きだったという小松野洋介さんです。上天草市の陶芸家・蔵々窯の許斐良助さんの勧めで、焼き物の道へ。「もともと作品に魅力を感じていた丸尾焼に紹介で入れてもらい、7年半修行しました。その後、陶芸の材料店で4年間、原料の知識などを身に付けました。」
小松野さんの作品で最大の特徴は、緑化粧。酸化クロムなどを原料とする緑の粘土を水で溶かしたもので、器に化粧を施して生み出された深緑は、どこか和の趣を感じさせます。